家を建ててから今まで、正直なところ「ガレージのありがたみ」を強く意識したことはありませんでした。車はいつも家の外に停めていましたし、それで特に困ったと感じたこともなかったからです。ところが、ある冬をきっかけに、その考えが少しずつ変わっていきました。

年齢を重ねるにつれて、自分だけでなく車にも年季が入ってきたせいか、寒さの影響を以前より強く感じるようになりました。特に冬場は、朝エンジンをかけようとするとタイヤの空気圧が下がっていたり、バッテリーが上がってしまって動かせない日が増えてきました。最初はたまたまだと思っていましたが、同じようなことが何度も続くと、さすがに見過ごせなくなりました。
「このままではいけないな」と思い、さらに寒くなる前にガレージを作ろうと考え始めました。建築士に相談し、ガレージ本体を建てることは比較的スムーズに決まりましたが、次に聞かれたのが「ガレージの扉をどうするか」という点でした。そこで候補に挙がったのが、オーバースライダーシャッターです。
急いで日本の主要メーカーをいくつか調べ、ホームページから問い合わせをしてみました。対応は丁寧でしたが、見積もりを見て正直に感じたのは「思っていたより高い」ということでした。もしオーバースライダーシャッターを入れるなら、スマートフォンで開閉できるシステムも使ってみたいと思っていましたが、金額を考えると簡単には決断できませんでした。
そんなとき、近所の知人から「コアドというメーカーがあるよ」と教えてもらいました。名前は初めて聞きましたが、すぐに問い合わせてみることにしました。話を聞いてみると、ちょうど工事費無料のキャンペーンを行っているとのことで、その時点でかなり安心感がありました。費用面の不安が少し軽くなり、ようやく落ち着いて検討できる気持ちになりました。

打ち合わせを進める中で、意外だったのはデザインについてもきちんと考えるようになったことです。これまでガレージの扉は「機能さえ良ければいい」と思っていましたが、実際には家全体の印象に大きく関わる部分でした。ガレージの両側の壁には小さな窓を設けていましたが、それだけでは光が足りない気がして、シャッター上部に採光窓を付けたいと相談しました。
工事費が無料だったこともあり、採光窓をはじめ、スマートフォンによる無線開閉システムもオプションとして追加することができました。さらに、ガレージへの進入路や周囲の景観に合わせて、シャッターの色を選べたのも良かった点です。色ひとつで、ガレージの印象が大きく変わることを実感しました。打ち合わせの中で印象に残っている説明があります。コアドでは、ガレージドアにあえてペイント塗装をしていないとのことでした。理由を聞くと、塗装は時間が経つと剥がれやすく、部分的な補修が難しいため、結果的に全体を分解して再施工する必要が出てくることが多いそうです。そうした将来的な手間やコストを考え、お客様の負担を減らすために現在の仕様にしていると聞き、納得すると同時に信頼感が生まれました。

設置工事は落ち着いた雰囲気で進みました。作業も丁寧で、その都度説明を受けながら安心して見ていられました。オーバースライダーシャッターが取り付けられ、初めて開閉したとき、その動きのスムーズさと静かさに少し驚きました。思っていた以上に自然で、機械的なストレスを感じませんでした。
設置後、最も大きく変わったと感じたのは冬の朝です。以前のように「今日はエンジンがかかるだろうか」と心配することがほとんどなくなりました。タイヤの空気圧やバッテリーについても、不安を感じる場面が明らかに減りました。車を屋内に置くだけで、これほど違いが出るものかと実感しています。
また、雨や雪の日でも快適に乗り降りできるようになり、日常の小さなストレスが確実に減りました。スマートフォンでシャッターを操作できる機能も、使ってみると想像以上に便利で、今では欠かせない存在になっています。
採光窓のおかげで、ガレージ内が暗くなりすぎない点も気に入っています。昼間であれば照明をつけなくても十分明るく、閉鎖的な印象がありません。結果として、ガレージが単なる車置き場ではなく、住まいの一部として自然に馴染んでいると感じています。

オーバースライダーシャッターは、導入前は少し大げさな設備に思えるかもしれません。しかし実際に使ってみると、生活の質を静かに底上げしてくれる存在だと感じています。特に冬場の車の管理や、日々のちょっとした不便に悩んでいる方には、一度検討してみる価値がある選択だと思います。
これまで気にも留めていなかったガレージの存在が、今では暮らしを支える大切な場所になりました。毎日何気なく開け閉めしているシャッターですが、その向こうには、確かな変化が積み重なっているように感じています。