新築工事が終盤に差しかかった頃、ガレージの存在が急に気になり始めました。外観はほぼ完成しているのに、ガレージの開口部だけがどこか物足りなく感じられたのです。以前アメリカで手動シャッターを自分で取り付けて使った経験があったため、今回はより便利な電動オーバースライダードアを取り入れたいと自然に思うようになりました。ただ、すでに工事がかなり進んでいたため設計士の反応は慎重で、自分で製品を探す中でコアドのオーバースライダードアを知りました。ある程度仕上げが終わっている状態でも設置可能か問い合わせたところ、現場実測のうえ十分対応できるとの返答をいただき、本格的に進めることにしました。

実測に来てくださった直営スタッフの方は、単に寸法を測るだけではなく、外観全体のイメージや使い方まで一緒に考えてくれました。ドア上部に少し余裕があるため、LED照明を設置してはどうかという提案もありました。内部仕上げが完了するとガレージは玄関とつながる半屋内空間になる予定だったため、断熱仕様のオーバースライダードアであれば外気の影響を抑えられるという説明も受けました。その話を聞いたとき、これは単なる「ガレージの扉」ではなく、住まいの機能を支える一部なのだと実感しました。
設置が完了し、初めて電動で動く様子を確認した瞬間は今でも印象に残っています。ボタンを押すと、静かで滑らかにドアが上がり、閉まるときも安定感がありました。以前使っていた手動シャッターとは比べものにならないほど洗練された動きでした。車に乗ったままリモコンで開閉できる便利さは想像以上で、雨の日や寒い日でも車から降りる必要がないという小さな違いが、日々の満足度を大きく高めてくれました。

設置前は、ガレージは単に車を保管する場所という認識が強かったのですが、設置後は家の完成度が一段と高まったように感じています。ドアのデザインが外壁と自然に調和し、全体に統一感が生まれました。夜になると上部のLEDがやわらかくガレージ前面を照らし、住まいの雰囲気をより上質に演出してくれます。帰宅時にその光に迎えられる感覚は想像以上に心地よいものです。

また、断熱性能の効果もはっきりと感じています。以前は外気がそのまま影響していた印象でしたが、今は一枚壁が加わったような安心感があります。特に冬場は玄関とつながる空間でありながら冷気が直接入り込む感覚が減り、夏場も熱気の侵入が抑えられています。カタログだけでは分かりにくい部分でしたが、実際に使ってみてその価値を実感しています。
心理的な変化もありました。以前は単なる開閉作業だったものが、今では住まいの一部を操作している感覚になりました。静かで安定した動きは家全体の完成度を高めているように感じられます。来客からも「ガレージの印象が違う」と言われることがあり、住宅用ドアとしての存在感を改めて実感しています。

工事終盤というタイミングでの決断だったため不安もありましたが、結果として妥協しなくてよかったと思っています。仕上げが進んでいる状態でも、実測と丁寧な提案によって十分対応でき、むしろ家全体を完成させる最後のピースになりました。オーバースライダードアは単なる出入口ではなく、住まいの印象や快適性を左右する大切な要素だと実感しています。
今では毎日車を出し入れするその瞬間が少し特別に感じられます。ボタンひとつで静かに開き、滑らかに閉じるその動きを見るたびに、「この選択は正しかった」と自然に思えるのです。悩んだ末の決断でしたが、結果的には日々の暮らしの満足度を確実に高めてくれる選択になりました。